お部屋の印象を大きく左右する色。どの色合いを取り入れるかによって、カジュアルにもモダンにもお部屋の雰囲気をガラッと変えることができます。
インテリアではカラーコーディネートはとても大事ですが、「なんだか難しそう・・」「センスがすごいいる気がする・・」と悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は初心者でも、簡単にセンスよくおしゃれに見えるカラーコディネート術をご紹介します。
インテリアのカラーコーディネート基本知識
まずはじめに、カラーコーディネートの基本となる3つのポイントを見てみましょう。
難しいことはありません。このポイントを少し意識していただくだけでカラーコーディネートがスムーズにいくでしょう。
色の組み合わせは雰囲気づくり
インテリアの色の組み合わせは「暮らしの雰囲気づくり」につながります。
ポイント1:「服を選ぶように、インテリアカラーを選んでみよう」
インテリアは少し苦手でも毎日着る洋服に置き換えると少しわかりやすくなるかもしれません。みなさんは服を選ぶ時にどのように選んでいますか?花柄やリボンが多様された可愛らしい服が好きな人。可愛い感じよりは知的な感じのスマートなパンツスタイルが好き。などなど、その一つ一つがその人を表現する一つの要素ではないでしょうか?
インテリアも一緒です。
「海が好きだからカルフォルニアっぽい雰囲気の暮らしがいいな。水色と白を組み合わせてみよう。」
「ベージュやグリーンなど自然界にある色が好きでナチュラルな優しい雰囲気が好き。」
「モダンで少しホテルっぽい落ち着いた雰囲気が好きだから、グレーやネイビーで大人っぽい雰囲気にしよう。」
このように自分の「好き」や「心地よさ」を基準にまずは「自分が暮らしてみたい雰囲気」を思い描いてみましょう。
センスはいらない配色黄金比率
自分が暮らしてみたいインテリアがなんとなく思い描けたら、実際にどんな色を組み合わせていくか考えてみましょう。
ポイント2:「始めはお部屋の中の色を3色に絞る」
色の組み合わせや分量によってお部屋の印象は大きく異なります。下記のイメージ画像を見て頂くと、「ごちゃついている部屋」と「すっきりまとまった部屋」の違いがわかるのではないでしょうか。
ポイント3:「黄金比率:7:2.5:0.5の割合で配色をする」
まずカラーコーディネートに慣れるまでは、お部屋の中の色を3色に抑えることを基本としてみましょう。その基本を押さえたらその3色の分量を「70:25:5」で配色をしていきます。配色で最も広い面積を占める部分を「ベースカラー」と呼び、その次に広い面積の部分を「アソートカラー」と呼びます。この二つでだいたい9割を占めますので重要な色です。この2つの色を決めたら最後に「アクセントカラー」を組み合わせることでセンスのいいバランスの取れたお部屋が生まれます。
配色黄金比率 | 割合 | 場所 | 役割 |
ベースカラー | 70% | 壁、床、天井 | ホワイト、アイボリーなどの飽きがこないベーシックなカラーが多い。 |
アソートカラー | 25% | 建具、家具、カーテン、ラグ等 | 建具や家具の色で部屋の印象が大きく変わるため重要な色。 |
アクセントカラー | 5% | クッション、オブジェ、などの小物類 | お部屋のテーマカラー。好きなカラーを取り入れても。 |
理想の暮らしのイメージから色を選ぶ組み合わせ事例
これだけは絶対おさえたいカラーコーディネートの基本知識をお伝えしました。ここからは実際に暮らしたい住まいのイメージから色の組み合わせをご紹介します。
モダンでシンプルな大人の住まいのカラーコーディネート

タワーマンションや、モデルルームをイメージするような整えられたモダンなインテリア。落ち着いたイメージの雰囲気にしたいのであれば、無彩色に近いカラーをベース・アソートカラーに使用し、アクセントにはネイビー、パープルなどを入れると華やかさがプラスされます。
全て同じ無彩色系であわせるようでしたら、素材を変えてみる、柄を入れてみるなどしてアクセントをいれることもおすすめです。


静寂な大人の暮らしが伝わるようなコーディネート。大部分は明るめの色ですが、アクセントに黒に近いダークブラウン、そして黒を入れることで空間にメリハリを作っています。


こちらは全体がダークな印象の寝室事例です。
ベースカラーは落ち着きのあるダークブラウン色。そこへ重くなりすぎないようにベージュをアソートカラーとして使い、アクセントにブルーグレーで大人っぽさを。
ナチュラルさを取り入れた北欧スタイルのカラーコーディネート

北欧スタイルは日本でも人気のインテリアスタイル。ナチュラルさと軽やかさがあり、お部屋の中にいるのが心地よく感じるインテリアでもあります。
木のナチュラルな雰囲気にどのくらいの味付けをするかで色々な雰囲気になります。 ここではベーシックな色の組み合わせをご紹介します。


ベースのホワイトカラーに、ナチュラルな床や家具を合わせ、アクセントにグリーンを用いたとても安心するコーディネートです。自然の優しい雰囲気ですね。


ベースカラー、アソートカラーは上とあまり変わりませんが、アクセントカラーに鮮やかなブルーを、もってくるだけで印象がだいぶ違って見えますね。
お部屋の主役にしたい家具にはこのようなコーディネートもありです。
甘くなりすぎない大人フレンチスタイルのカラーコーディネート

最後にご紹介するのはフレンチスタイルです。ヨーロッパの風を感じる優美な装飾を取り入れたインテリアで女性の中で人気なスタイルではないでしょうか。しかし少し間違えると子供っぽくなりすぎてしまうフレンチスタイル。ここでは少し大人な雰囲気を出すための色の組み合わせをご紹介します。


ホワイト~グレーを大部分に使用し、明るく優しいイメージの中に、ピーコックブルーを思わせるような大人っぽいブルーグリーンをアクセントにした事例。
少しゴールドを効かせることでさらに上品な印象に。


壁にグレーとベージュが混ざったような落ち着いたカラーを採用し、ソファやラグには壁と同じトーンのグレーを。
そこへペールトーンのピンクを入れることで上品な女性っぽい空間に。