なんか素敵、も。
なんか上品、も。
なんかかっこいい、も。
纏う空気は、自分で決めていいし、
決められるから。
みなさんこんにちは。
今日は前回に引き続き、インテリアの色の組み合わせのお話です。
前回は色を選んで取り入れるための【基礎編】を
お伝えしたので、今回は【実践編】になります!
ここでは前回のお話をふまえ、
「全然センスがない」と自負?する方の
コーディネートをお手伝いさせて頂いた実例をご紹介します。
築約30年の賃貸のご物件事例になります。
今日も最後までお付き合いいただければ嬉しいです。
手順1:好きなインテリアの写真を集める
私
「どんなインテリアが好きですか?」
クライアント様
「うーん・・・どんなインテリア・・・とりあえずなんかお洒落にしてください!」
「なんかお洒落」って一番困る回答です・・・笑
お洒落の度合いってみなさん違うので、何をお洒落に感じるのかは、なかなか言葉だけではわかりません。
そこで前回の記事でお話した通り「まずは自分が好きだと思った写真を集めている」というのを
行っていただきました。
それがこちら↓
(わかりやすく2枚のみ抜粋しています)


手順2:インテリアの写真を分析してみる
私
「どんなインテリアが好きか言葉にできないのは全然OKです!気軽に好きだと思ったインテリアの画像を集めてみてください!」
クライアント様
「センスないんですけど大丈夫ですか?」
私
「全然大丈夫です。とにかく見ていて、なんかいいなー、なんかこういう家で住んでみたいなー。という写真を集めてみましょう。」
ということで、集めて頂いた画像が先ほどの画像になります。
この2枚の画像、共通点と相違点があるのですがみなさん分かりますか?
【共通点】インテリアに使用しているカラーが似ている
→どちらの画像も「ホワイト・ベージュ・レンガ色」を使用している。
【相違点】インテリアテイストが違う
→左の画像はどちらかといえばモダンでかっこいいイメージ。右の画像は自然素材のものがメインでナチュラルでリラックスしたイメージ。
手順3:写真から好きだと思ったポイントを取り出す
私
「この画像はどうして選ばれたのですか?」

クライアント様
「なんだかこれは上品でホテルみたいな感じが
素敵だなと思ったんです。あまり散らかっている
部屋が落ち着かないので、すっきりした感じも
取り入れたいなと思って。」
私
「それではこの画像はいかがですか」

クライアント様
「こっちはリラックス感がよかったんです。
うるさくはしたくないけど、ピシっとしすぎて
緊張感がありすぎるのも疲れてしまう気がして・・・。
でもここまでナチュラル?自然派?にはしたくなくて・・・
なんていうかこのクッションとか色合いがいいなと思いました。」
このように、「選んだ画像から好きだと思ったポイントを取り出す」作業をしていきます。
そうすると自分がどのような色が好きなのか、
どのような素材が好きなのか
どのような暮らしだと心地がいいのか
が少しずつ分かってきます。
手順4:取り入れるポイントを決める
画像を集めて、使われている色、素材などを分析したら、
それをどのくらいの分量で取り入れるかを決めていきます。
今回まったくテイストが違う画像をお持ちいただきましたが、お話をお伺いしていると最終的に下記だと理解しました。
「派手な色合いは落ち着かないのでニュートラルなカラーでまとめて大人っぽい印象にしたい。」
「ベースはすっきりとしていてモダンで上品な印象だけど、少し素材感があるものも入れたい。」
こちらの2点を取り入れてコーディネートしていくことにしました。
手順5:実際にコーディネートしてみる
さあ、写真が分析して、どのような構成になっているか、そしてその要素をどれだけ取り入れるかを決めたら実際にコーディネートしていきます!
「派手な色合いは落ち着かないのでニュートラルなカラーでまとめて大人っぽい印象にしたい。」
「ベースはすっきりとしていてモダンで上品な印象だけど、少し素材感があるものも入れたい。」
画像を参考に、この2つを取り入れて実際に行ったコーディネートが下記です↓

・ソファ→モダン。無駄がなくすっきりとしたデザイン。脚が金属。
・ローテーブル→モダンだけど少しナチュラル。ウォルナット突板のテーブルと真鍮の脚がまさに今回のモダン×ナチュラルのテーマにマッチ
・クッション→ナチュラルなボーホースタイルクッション。画像の中のクッションに似たものをチョイス
・カーテン→リネン素材のものでナチュラル感と上品さを。窓がすりガラス&軽やかなものをご希望。ということでレースカーテンはせずにホワイトカラーのリネン素材のものをチョイス
その他照明やサイドテーブルに少し真鍮を効かせたものを選びバランスを取りました。
本当はソファの脚もゴールドがよかった・・・(ここは妥協)
なかなか画像のようなダイナミックさは日本の住居では表現するのが難しいですが、
要素をうまく取り入れることがインテリアを楽しむコツです。
いかがでしたか?
好きなインテリアを見つけて楽しめそうでしょうか?
そんな気分に少しでもなっていただければ嬉しいです。
それではまた次回お会いしましょう。